母校と野球


  通っていた大学の校舎は昭和20年代に出来た建物で、
 
 窓がほとんど開かない



 ひどい建物だった。

 冷房というものは存在せず、暖房といえば、鉄の管にお湯を通しただけという

 恐ろしい代物で、夏は酷暑、冬は極寒というすごい建物だった。

 

  そんなヘタレな大学の存続が危ぶまれているらしい。

 なんでも、大赤字なのだとか。まあ、学費が安すぎるのがいけないのだが。



  しかし、いくらヘタレな大学といっても母校であり、

 無くなろうとするのは悲しいものである。




  さて、近鉄オリックスが合併調印を行い、記者発表まで行ったという。

 まあ、両チームにならびに野球に何の思い入れもない私としては、

 「こんなチーム(球技)見限って、他を探せば?」

 と思わないこともないのだが、

 両チームを応援している人にとっては、それこそ、私にとっての母校のような

 ものであろう。チームが莫迦なことをやっているのは承知だが、

 そこで簡単に見限れるほどうまくは人間は出来ていない。

 
  それでも敢えて言わせて欲しい。
 

 これで本当にいいんですか?

 
 もはや、署名で何とかできるレベルにはない。出来る限りの行動を取るべきであろう。




 まず、選手会として、ストライキは必須である。




  言葉は悪いが、これを行わないなら、今までの選手たちの行動はすべてただの

 パフォーマンスと考えざるを得ない。

 「俺たちはここまでやりました、でも、オーナーたちが……」

 
 裏を勘ぐってしまえば、オーナーからの指示で、今までの行動を行っていたと

 思ってさえしまえる。特に試合前に署名を行ったあの球団なんかはね。


  自分たちが(オーナー)悪者になり、選手は被害者面させておき、

 企業利益追求球技(やきゅう)そのものには影響を与えない。

 来年、1リーグ制になろうが、それはオーナーの独善によって行われたもので、

 野球離れは進まず、被害者の選手たちを見るためファンは一生懸命スタジアムへ足を運ぶ。



  こんなシナリオが初めから書かれていたと思わざるを得ない。

 もし、ストライキをしないなら。そして、そのストライキが中途半端で終わるなら。



 さて、ファンは何をすべきだろうか。

 
 残念だが、何も出来ないというのが答えに近いだろう。

 
 パ・リーグファンが何をやっても虚人ファンは存在する。


 パ・リーグが苦境に陥ろうとも、東京ドームは満員御礼と発表されるだろうし

 (実際満員かは関係ないのだよ。コバンザメのマスコミにとっては)、

 
 当たり前のように虚人戦は毎日、中継されるのだから。


 できることは、ストライキに賛成することくらいだろう。


 まあ、本来この現象はおかしいのだ。

 ファンが嫌うから、それにより球団が困るから、選手会ストライキを行う

 というのが、ストライキの本来の姿なのだ。


 だが、野球界という歪な世界がここまで、歪にしてしまっている。