キャプテンの憂鬱

 スポーツ新聞はあまり買わないのですが、読むものがなかったので、久しぶりに

駅で買って、電車に乗りました。

 買ったのはスポニチなのですが、その中のひとつの記事が

面白かった。


 福永稔彦という記者さんの署名記事なのですが、概略を書くと、キャプテンもそれから

自分を含めた記者たちもオマーン戦は相当不安だったと。で、アジアカップの決勝と同じ

服を着ていた記者が自分のほかにも数人いて、笑ったと。で、最後は、応援する”気”というのは

届くものだというキャプテンの言葉を紹介しているのですが。


 面白かったのはオマーン戦の夜の宿舎ロビーで記者とキャプテンで軽く祝勝会が開かれ、

その時にキャプテンが言ったという言葉です。抜粋します。


「こうしてみんなと笑顔で話せる確率は3割くらいだと思っていたよ」





         はあ?




 あのな、寝言は寝てから言え。





 ああ、少し冷静になろうじゃないか。

 そもそも「みんなと笑顔で話せる確率」というのが何を表しているかが、難しいよね。


1 オマーンにしっかりと勝って、「みんなと笑顔で話せる確率」

2 とにもかくにも、引き分け以上で、「みんなと笑顔で話せる確率」


 まあ、1ならいいんですけど、その記事を読むと、キャプテソが不安で不安で不安で

仕方がなかったことが書かれていますから、おそらく、2でしょうね。


 つまり、子供みたいな確率論で言えば、勝つか負けるか引き分けるだから、

引き分け以上は3分の2の確率。さらに日本とオマーンの『素』の力関係を考慮すると

85%くらいの確率で日本がオマーンに引き分け以上が(普通の監督なら)できると僕は

思ってますが、

それを彼は「3割くらい」って言っちゃったわけですか。

つまり、7割負けると思ってたと。



 
 ハイ ハイ!! ハイ ハイ ハイ!!!



あるある探検隊
   あるある探検隊
  




 ねえよ(笑)







 どこで笑えばいいんだ?





 
 でも、安心したね。ま、自分が選んだ監督でこうなってるわけだけど、彼は少なくとも

現時点の日本代表の力というものがどういう状態にあるか、よくわかってるってことでしょ。


 シンガポール戦を最後に、ベテランよりもジーコを花道に送ってあげればいいのに。