全日本女子サッカー選手権大会 決勝

saruneko2006-01-02


 ペルーレサポとベレーザサポが横にいるという面白い状況でメインスタンドから観戦。

 序盤はペルーレベレーザの3トップを上手く抑え、楔のボールを持った選手をしっかりつぶしチャンスを作らせません。ボールを奪った後は相手の4バックの背後にボールを出して、カウンターからチャンスを作ります。しかしベレーザは前半終了間際にキャプテンの酒井選手の一本のスルーパスから大野選手が抜け出して先制します。押し気味にゲームを進めている間も「いや、ベレーザは一本のパスで変わるから」と言っていたのですが、その通りの展開でした。

 後半に入ると1点リードした余裕からベレーザがボールを支配していましたが、ペルーレは左サイドからのFKから混戦となり、最後はゴールポストに頭を打ちつけながら鈴木選手が押し込んで同点にします。

 その後はベレーザの3トップが魅せました。まずペナルティエリア外で川上選手からのボールを受けた荒川選手が精度の高いシュートで勝ち越し。その5分後には混戦から永里選手が押し込んで突き放し、最後は酒井選手のパスで抜け出した大野選手が永里選手にプレゼントパスして4−1となりました。

 ベレーザはここの能力もさることながら戦術的にも非常にレベルが高いですね。正直、このチームを見ていると他の試合が面白くないのです。そんな素晴らしいチームを見に来ている人たちが18545人のほんの一部しかいないことが残念です。

 試合後印象的だったのは荒川選手が負傷退場した伊藤選手を肩車してベレーザサポの待つゴール裏に連れて行き、さらには表彰を受けるために上るあのセンターステップ(階段)をやはり肩車で連れて行ったことです。彼女のパワーに驚嘆すると同時に、共に戦ってきた仲間を表彰の晴れ舞台に上げてあげたいという彼女の熱い気持ちに「漢(おとこ)」を見た気がしました。


 後座試合?某氏曰く、

 「どんな対戦カードでも身を乗り出してみているさるねこさんがあくびしているんでびっくりしました」

って感じなので、感想はなしです。