山形戦

いきなりタイトルと違う話から始める。

昨年の入れ替え戦、第1戦目仙台での試合前の話である。

試合前にコンコースに出て、磐田サポーターでミニ決起集会が行われた。

その時に某団体の某氏が話をしたのだが、最初の出だしがこんな感じだった。


「いいかあ!!伝統あるジュビロ磐田が、J2の3位のチームに負けるわけはないんだよ」


へえー。じゃあ、なんで、平日の19時に俺たちは仙台くんだりまで来なきゃならんのだ?

結局、ジュビロ磐田の問題点はここに全て帰結すると思う。すなわち、ジュビロ磐田が強いと勘違いしている人が未だにいることだ。

ジュビロ磐田は弱いのだ。どうしようもなく弱いのだ。J2の3位のチームと入れ替え戦をして、たまたまロドリゴがゴール前にいてボールをクリアし、相手のシュートが能活の顔面に当ったから、J1にいるのだ。ただ、それだけなのだ。

そんなチームなんだから、J2の2位のチームと試合をして負けることもあるだろう。それをハーフタイムにブーイング、試合終了後もブーイング。何を考えているのだか。

私はあれを「叱咤激励」とは思わない。あれはただの「ストレス解消」に過ぎない。かくいう私も昨年のある時期までそういうことをしていた。しかし、ある試合で、「ジュビロ磐田はどうしようもなく弱い」という視点に立ったとき、そのストレスのようなものがなくなった。それからは選手には最大の応援をしようと思っている(年をとったので、かつてのように声を出せなくなったし、跳べなくなったが)。

今日のことについて言えば、34試合のほんの1試合が終わったに過ぎない。これからチームが浮上するか否かは、サポーターの取り組みに掛かっていると私は思う。