哀愁

10年前。2006年は素晴らしい年になるはずだった。

 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/2000/ZZZDAL3DTEC.html

──シドニー五輪の時に『フランス・フットボール』誌のインタビューで「本当の日本になるのは2006年のワールドカップのころだろう」とおっしゃってたんですが、日本の成長度のピークはこのカップ獲得で早まる考えはありますでしょうか。アジアカップを獲得すれば目の前の直線は「高速道路になる」とこの前おっしゃっていましたが

 私が2006年と言ったのは、今の若い選手たちが26歳から28歳になると想定して言ったことです。2002年には、彼らはまだ22、23歳にしかなっていません。私が本当に日本のサッカーのレベルが上がり、選手としての熟度が増すのは、今の若い選手が現在の名波と同じ年齢、27、28歳になるころだと思います。それは今でも変わりません。しかし、2002年に20歳から23歳にしかならないまだ若い選手に力を付けさせるために、彼らがもう少しアクセルを早く踏み込めるように、もっといっぱい上に成長できるように、彼らにそういう機会を与えていかなければならないと思います。
「高速道路」という言葉を使いましたけれど、ただ走るのではなく、走りながらもっと上に伸びるためにどんなことをしなければならないのか、サッカーだけでなくメンタルの強化にもなるような、そして新たな責任感、このタイトルを取れたということでもっと責任感を持っていけるような、そういう走りをしていきたいと思います。