Lost four years

先日、「さわやかヤクザ」、「QBK」等が掲載されたことでおなじみの、『現代用語の基礎知識』(自由国民社)を購入いたしました。で、その中の「サッカー」という項目の執筆者が前日本サッカー協会会長の岡野俊一郎さんなのです。先般のワールドカップに触れてこんなことを書いています。

・1分け2敗に終わった。個人的には残念だったがショックではなかった。3連敗の確率が高いと戦前から予想していたので。なぜなら、「日本人の特長を生かし欠点をカバーする、日本独自のサッカー」を築けなかったからであり、対戦相手を分析した作戦もなかったから。メディアのサポートは必要だが、今回はひいきの引き倒しだったし、サッカー関係者さえそれに同調していた。

ジーコは以下のようにドイツでの敗因を語った。「①選手に自分の目差したサッカーをやれる能力がなかった。②背が低かったから」しかし、これらは監督就任時からわかっていたこと。監督失格を自ら認めたようなものである。そのうえで、今回の惨敗の答えは「基本に戻れ」そして「コピーは作るな」である。

・チーム力とはチームワークとチームプレーの両輪から成り、チームワークは自己管理と協調性によって支えられれている。また、チームプレーは個人技と集団技能から成り立っている。つまり、選手一人ひとりの自己管理と個人能力の向上がチーム力向上の鍵である。

・日本人はスポーツをサロンで語ることが好きだ。メディアにはすぐに派手な見出しがおどる。オシムに監督が交代するとすぐに指導法を検証しようとするが、ある程度長い目で「基本に返る方法」を注視すべきである。

 まとめて書いたつもりですが、余りまとまっていません。
読むと分かるんですが、かなり怒りを含んだ文章です。そして、的確。あの失われた4年間・・・一番虚しい気持ちで見ていたのは彼だったのかもしれません。