広告の話1

あ、今年からサッカー以外のこともちょっと書くことにしたさるねこです。どーも。

昨年の年末、最寄り駅の喫茶店でコーヒー飲みながら読書してたんですけど、その時にいたお客さん(男二人)の話が面白かったのでご紹介。

ひとりの方は広告業でもう一人の方は別のお仕事をしているどうやら学生時代の友人のようでした。年齢は五〇行くか行かないかってところでしたかねえ。

基本的に広告業の人が一方的にしゃべって、片方がそれを聞いているという感じでした。そのまま再現して書くと非常にわかりづらくなるので、さるねこお兄さんが語る方式で書いてみるお!!!

ちなみに男性の話が真実かどうかとか法律的にどうかとか科学的にどうとかは裏取っていません。単純に面白かったので紹介します。あと、かなり僕独自の視点も入れています。ま、広告業の人にとっては既知の話でしょうけどねえ。


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ここにA社とB社、二つのメーカーが作っている栄養ドリンクがあるとして、あなたがA社の商品を広告する担当者だとしましょう。どうやったら、A社の商品の良さをわかってもらえるでしょうか。

ちょっと次の2つの広告例を見てください。

パターン1
「この商品Aには1000mgのタウリンが含まれていています。タウリンは含硫アミノの一種です。肝臓の代謝を良くし、疲れた体に良く効きます」

パターン2
「この商品Aには1000mgのタウリンが含まれています。B社製品の倍以上のタウリンが含まれており、肝臓に作用し、疲れた体に良く効きます」

同じ文字数の1と2の違いは何でしょうか。1はタウリンについて詳細に述べられています。2はその部分をカットして、B社の製品との比較を行っています。

お店でA社・B社二つの商品を見て、消費者がA社の商品に手を伸ばしてもらえそうなのはどちらの広告でしょうか。

当然ながら後者(パターン2)の方ではないでしょうか。モノの優位性だとか素晴らしさを紹介するにあたって、「比較すること」ほど分かりやすいものはないでしょう。

しかしながら、日本においてはパターン2のような広告は見られません。いや、「比較する」広告はありますよ。CMでよく出てくる「当社比」ってやつですね。エアコンのCMとかであるでしょ?「当社比90%の省エネ」とかああいうやつです。ただ、それはあくまで同じメーカーが作った過去の製品と比べているだけで、別のライバル企業の製品と比べているわけではありませんね。分かりやすいCM作り、しかも消費者の益になるCMができるはずなのに、どうしてそういうCMを見ないのでしょうか。

(明日へ続く)