欧州遠征

久しぶりに面白い試合だったよね。まずそれが感想。

真剣度という点でも日本も含めたそれぞれのチームが現在のチーム事情の中でうまく選手を使いながら、
きちんとした試合を行った印象で、3カ国全てにテストマッチとしての意味があった試合じゃないかな。


オランダとしては、ファン・ペルシがいない場合の貴重な体験ができた。中盤でのプレスの掛け方、
ボールの回し方で現状できることと、できる選手が明確になった。


ベルギーは調子が良い、FIFAランクが上位とはいえ、やはりまだまだ一流国とは差があることが理解できた。
ルカクという絶対的エースをきちんと抑えられてしまうと、攻撃が機能しないということがわかった。
サイドバックの守備がかなり怪しくて、攻撃面でもあまり機能していない。ゴールキーパーに難がある。

日本はボールをワンタッチ、ツータッチで回していくことでポゼッションを高め、点を取る日本の強みを
活かしたサッカーを展開できた。遠藤をオプションとして使うというオプションが(意図的かどうかはともかくとして)
機能した。サイドバックのバックアッパーが確保できた。
酒井高徳はどうかな。あのミスだけじゃなくて、全体的に「強み」がない選手だなあと思った。
あれであれば駒野をバックアッパーにしておいたほうが良さそう。



GKは困ったなあ。ここへきて川島が不安定。試合勘のなさが表れてしまった。西川も悪い選手じゃないけど、
一歩目が遅い。足元は素晴らしいものがあるけど、それをどう活かすか。トップを柿谷にするなら、西川の
ロングフィードはすごく武器になると思う。



DFも難しいねえ。吉田がこのままチームで試合に出られないとなると、他を考えたほうが良いんだろうけど、
あれだけでかくて足元が上手いセンターバックがなかなかいないのも事実。伊野波はこのチームではサイドバック
として考えられている傾向があるので、なんとも。


MFは充実してるね。もともと充実したポジションではあったけど、山口が素晴らしいプレーを見せたことで
前述の遠藤オプションができる。これは大きい。岡崎の代わりがいないのが気がかりだけど、それは贅沢すぎる
悩みかな。ああいうタイプの選手はどのチームにもいないものねえ。強いて言うなら、大久保なんだろうけど、
構想外だしなあ。


FWは余程のことがない限り、大迫か柿谷でいいんじゃないかな。


兎にも角にも、楽しめたんでよかったな。