ディスカッション4

 その1  その2  その3




公開練習




ブ 「公開練習について考えたいんだけど、どうなのかな・・・ちょっと信じられないんだけど」

さ 「後藤健生さんがラジオで言ってましたけど、公開練習で1万何千人も集まってくるような環境では絶対に選手の調整なんか出来ないと。W杯の3戦、とにかく選手のコンディションが悪そうだったけど、それはあの公開練習が原因ではないかと」

で 「コンディションは確かに悪そうだった・・・2回ワールドカップに出ていて、少なくともノウハウはあるわけじゃないですか。どうしてあそこまでコンディションを悪くしちゃったのか

い 「しかも今回はFIFAのカレンダーの指示で、休暇もあったわけじゃないですか」

西 「それも2002年の反動なのかな。トルシエのときに非公開練習できっちりやっていたことに対する」

さ 「川淵も実際言ってたしね。この前。『次の監督にも公開練習をやってもらいたいって』」

一同 (呆) 「信じられない」

ブ 「広告代理店対策でしょ



サポーター



で 「商売に走っちゃいますからね・・・なんか、だんだん代表がおかしな方向に行ってますよね

さ 「というのは?」

で 「国内最後のスコットランド戦を見に行ったんですね。アウェイ側ゴール裏で」

ブ 「スカート履いて?(笑)

西 「バグ・パイプ持って?(笑)

で 「違う違う(笑)で、そのときに感じたのは・・・なんというか真剣さがない。サポーターの」

い 「あー」

で 「ゴール裏に何を求めてきているんだか分からない。普段、磐田の試合とかを見てて、ゴール裏に行くと、すごく真剣さが伝わってくる。そういうのって選手たちも感じると思うんですよ。昔の代表の試合とか生で見たことないけど、97とか98年のスタジアムって今、ビデオで見てもそういう雰囲気があったと思うんですよ。でも、スコットランド戦のゴール裏はなかった。全然感じなかった」

西 「それは・・・2002年の時に既にそんな感じだった。ゴール裏とか行ってもお祭り感覚とかデート感覚で来ている人が多くて、ゴール裏なのに声を出してコールをする方に『何やってんのこの人』っていう視線が集まって、一瞬、『あれ?ここはどこなんだろう?』っていう感覚に陥ることがあった

で 「そういう雰囲気があって、『これはえらいことになるなあ』って思った。まあ、すでになってましたけど(笑)そういうのに嫌気がさして、コアなサポーターはみんなJリーグに行ったのかなと」

ブ 「普通ね、ブラジル戦みたいな負け方したら、怒鳴りまくると思うのよ。みんな。Jサポだったら、そうでしょ?」

で 「全員がさるねこさんになるわけでしょ?

ブ&西&い 「ワハハハハ」

ブ 「リアルなたとえ話(笑)」

さ (苦笑)

ブ 「でも、当時は現になってたでしょ」

で 「カズとかサポーターに囲まれて、タマゴとか投げられたじゃないですか・・・」

西 「あれはやりすぎ。ああいうことするのは逆ににわかだと思うけど」

で 「ああいうふうになれとは言わないけど、そこまでさせるような雰囲気がないじゃないですか」

さ 「フランス大会の予選の頃はテレビからでも伝わってくるものがあった気がする」

ブ 「国立での日韓戦とか」

西 「日韓戦は昔と比べて本当に変わっちゃった。ピリピリした雰囲気がなくなった」

で 「今みたいな弛緩した雰囲気にさせているのって、やっぱりJFAですよね。新しい人を取り込ませるために・・・」

西 「でも、新しい人を取り込むことは必要。層を広げないといけないから。でも、やり方は考えないと」

い 「スタジアムに行って思うのは、サポーターも試合を作っているという意識がないですよね。Jリーグでもそういうところがまだある」

ブ 「代表の試合の客層が変わりましたよね。サポじゃなくて、完全に観光客。イベントを見に行く観光客。ユニを買って、スタジアムに行って、『わー』と騒ぐという感じ。応援とかじゃない。そこで、植田氏とかが怒る。『声出せよ〜』とか。でも聞いてないんだよね」

さ 「そういう新しい層にとって、『日本代表』っていうのはブランドなんですよね

で 「そうそう。ブランド」

ブ 「代表戦を見にさいスタ行く途中とかにポスターみたいなのが貼ってあるじゃない。『今日は燃えなきゃいけない』とか『今日は気合を入れろ』とか」

で 「あるある」

ブ 「少しでもそういう雰囲気を出したいと思って、サポが頑張ってるんだろうけど、残念ながら実ってないんだよね。全然ウルトラスとかの想いが伝わってないんだよね。あれが『可哀想だなあ』といつも思う」

西 「代表のことを『自分のチーム』だと思ってないんじゃないかな。日本の代表ではあるけど、自分達のチームだと思ってないから、声を出さなきゃいけないとかいう意識がないのかなあ」

さ 「日本のスポーツ界ってそういう傾向があるからねえ。例えば野球で言えば、巨人とかを『あれは俺のチームだ』って意識で見ている人ってほとんどいないんじゃないかな。本当に勝たせるために応援しに行っているのって、ロッテと阪神くらいなもんでしょ」

い 「ああ」

さ 「Jリーグが出来て、サポーターって言葉が認知されるようになって、少しずつそういう意識を持つ人が増えてきたけど、代表の場合はなぜかあったものがなくなっちゃった」

ブ 「今回、サッカーパブとかパブリック・ヴューイングに行っている人たちも、にわかな人たちが多いんですよ」

で 「それはこの前実感しましたね」

ブ 「それは?」

で 「簡単に言えば、騒ぎに来てるだけ。びっくりしましたよね」(さるねこを見る)

さ 「磐田サポーター何人かで集まって、700人くらい入るようなところで見てたんですよ。で、『あ、こいつら普段サッカー見てないな』ってどこで分かるかって言うと、コールの仕方を知らない」」

西 「あー」

い 「実は、僕も別のスポーツバーに友達と一緒に行ってて、同じことをその時に言ってたんですよ」

さ 「川口能活を『カワグチ』ってコールするでしょ」

い 「そうそうそう!!『ヨシカツ』か『カワグチ』かで分かる」

さ 「でも、感心したのは、700人がみんな代表の青いユニきてるじゃないですか。一着一万円としても、700万円でしょ。まあ、やらしい話だけど(笑)すごいなと。まあ、僕は一人だけジュビロのユニフォーム着てたけど(笑)」

で 「23番(福西)のねw」

ブ 「大学生が4年周期で、スポーツバーとかに行って、家族持ちは自宅で青い服着て、応援するって感じみたい。で、昼間はカツどん食べて」

さ 「ごめん。僕も食べた(笑)」

い 「僕も食べましたよ(笑)」

さ 「まあ、そういう広がり方が正しいのかどうかは分からないけど、広がってるといえば広がってるのかもしれない」

西 「広がりというよりも、根づいてほしい」

で 「まだ、サッカーが文化として根づいてないですよね」

西 「サッカーというより、スポーツ全般が根づいてない。それをどうするかが課題・・・というか、スポーツに限らず無形のものに対する敬意というものが日本にはない

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