秋春制に反対します

Jリーグの上層部の方々で秋春制の検討をされているそうですね。これは、現在春に開催され秋に終わるリーグ戦を廃止して、秋(9月を想定?)に開幕して、春(5月上旬?)に閉幕するリーグ戦に変更しようというものです。

結論から言えば、Ordinary Days はこの秋春制に強く反対します。
というのも、この秋春制には余りにも大きなデメリットが存在するからです。

1 冬の開催

秋に開幕し、春に終わるということは、冬期にリーグ戦が開催されるということです。これは冬に雪が降る地域のJリーグチーム及びJリーグ入りを目指すチームにとって大きなデメリットです。
犬飼日本サッカー協会会長は、「人工芝で試合を行う」などの工夫をするという主張していますが、この考え方が極めて近視眼的というか興行のことしか考えてないというか、とにかく短絡的なものです。

練習はどうするのでしょうか?

サッカー選手にとっての日常は試合だけではありません。試合など一週間のうち、わずか一日の出来事に過ぎません。練習場の雪かきはどうするんですか?それに関わる費用は当然、サッカー協会(あるいはJリーグ)が負担してもらえるんでしょうか?「体育館で練習すれば良い?」じゃあ、その費用は?それに体育館での練習とグラウンドでの練習ではあまりに質に違いが出ると思うのですが。そのことを「地域差」などと呼んで良いのでしょうか。それは「地域差」ではなく、秋春制による意図的な差別化です。

友人に東北出身の人がいますが、この件について彼に言わせると、「一度、冬に来て見やがれ」ということでした。この一点だけ取り上げても秋春制には無理があると言えます。

2 日本代表への影響

秋春制のメリットとされることのなかに、「夏季の暑い中で行われる試合をしないことによる選手の肉体的疲労の緩和及び試合のレベル向上」が挙げられます。それはごもっともなのですが、リーグ戦だけでなく、カップ戦、天皇杯が行われている中で、さらに日本代表の試合が入ってきます。アジア全体のスケジュールが春秋制で行われている以上、アウェイでは酷暑の中で試合が行われることもあるでしょう。そのときに「夏」を経験していない日本代表の選手たちが果たして対応できるのか・・・。

そもそも、ユース年代の選手たちに夏場に中1日や中2日の試合を強いている現状を何とかすべきではないかと思うのですが。そして、それは学校制度が春秋制で行われている以上、不可能な話です。

秋春制には他にも様々な問題点があります。皆さんはどうお考えでしょうか。