磐田物語

祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響あり。 娑羅双樹の花の色、盛者必衰のことはりをあらはす。
おごれる人も久しからず。唯春の夜の夢のごとし。 たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。

遠く異朝をとぶらへば、プレンストン・ノースエンド、ボルシア・メンヒェングラッドバッハ
カイザースラウテルンブラックバーン、城南一和、是等は皆、 旧主先皇の政にもしたがはず、
楽みをきはめ、諫をもおもひいれず、 天下のみだれむ事をさとらずして、民間の愁る所をしらざしかば、
久しからずして、亡じにし者ども也。

近く本朝をうかがふに、ガンバ大阪、ヒデの湘南、市原の千葉、ヴェルディ(笑)、
此等はおごれる心もたけき事も、皆とりどりにこそありしかども、
まぢかくは六度の三大表彰獲得者ジュビロ磐田と申し人のありさま、 伝うけ給るこそ、心も詞も及ばれね。