代表選考から読み解く〜大久保編〜

前回の続き。

私は代表発表の午前中にザックが選ぶであろう23人を予想してみた。まあ、希望観測的に駒野だの前田だの入れているが、以下のとおりである。

https://twitter.com/saru_neko/status/465647765490376704
マイ23
GK 西川 川島 権田
DF 駒野 今野 伊野波 長友 森重 塩谷 酒井高
MF 本田 香川 山口 細貝 遠藤 長谷部 岡崎 清武 斉藤
FW 大迫 前田 柿谷 大久保

 まず、外れた言い訳を書いておくと、私は内田と吉田は間に合わないであろうと踏んでいた。よって、二人を入れていない。代わりにセンターバックサイドバックを入れなければならない。吉田と今野のコンビが組めない以上、既存の選択(例えば、鈴木大輔や栗原などの一度試された選手)よりも現状の選手で好調を維持している選手のほうがよいと判断した。今野ー吉田でなければだれでも一緒でしょというちょっと意地悪な選択だが。だから塩谷。

 サイドバック酒井宏樹があまり好調ではないので、駒野を入れてバックアップとして伊野波(もちろん、センターバックのバックアップにもなる)。これで酒井高徳と合わせて両サイドバックのバックアップが完了(酒井高徳も駒野も両サイドできる)。そして、長谷部も怪しいと考えていたので、ボランチでガツガツ行ける細貝をピックアップ。

 攻撃はけが人が出ているわけでもないので、多少の調子の波があるものの、ワントップをのぞいていわゆる「鉄板」メンバーがスタメンになるだろう。つまりこんな感じで。

    大迫(柿谷)

香川  本田   岡崎

 ここで思ったのは流れを変えられる選手がいないなということだ。トップは柿谷でも大迫でも良いが、例えば点がほしい場面で先発した大迫を柿谷に変えても余り効果がないように思える。細かい特徴は異なるものの、トータルとしては二人は似たタイプだと感じるからだ。

 清武は香川、本田、岡崎のどのポジションでもできそうだが、同じく流れを変えるタイプではないし、今シーズン終盤はチームの順位とともに調子を落としていた。

 そこで、パッと頭に浮かんだのはまず、斉藤学だった。トップ下でもサイドでもこなせる。ワントップでは難しいが、緊急で2トップの片方にしても十分対応できる。ザックジャパンへの招集経験もあるし、絶好調ではないもののチームの順位ほど調子を落としてはいないように見えた。これで一枠。

 もうひと枠。トップができて、できれば中盤前目のどのポジションでもこなせる選手。そして、既存の選手とは全く異なるタイプの選手。そして好調の選手。となると大久保という選択肢しか私にはなかった。

 大久保と斉藤の選択肢は、これまでのザックジャパンの試合を見ていけば、割と論理的な選択であることがわかると思う。

 そして、本番での選手の使い方は以下のような形になるのではないか。

・前目の先発は トップ 香川 本田 岡崎
・通常の状態で、上記3枚のMFのうち怪我や試合中に消耗が激しいというようなことがあれば、清武をそこに入れる。これまでの流れを変えない。
・負けている後半などの局面では大久保か斉藤をどこかに入れる。あるいはグループリーグ3戦目で勝利が条件になるような場合は先発もあり得る。
・ロングボールを放り込むような作戦は取らない(というより取れない)。パワープレーは吉田を前に上げるしかない。

 次回に続く