学校でのスポーツをやめよう

以前から教育の名の下でのスポーツが日本における教育問題のいくつかの原因になっているのではないかと考えていて、為末大さんのツイートの中身も読まずにこんなツイートをしてみたら、結構な人数の方がRTやファボという形で反応してくださったので、少し思うところをまとめてみたいと思います。

教育におけるスポーツすなわち、部活動という制度が日本の教育のみならず、社会の問題の幾つかを生み出しているのではないでしょうか。よくある学校での体育や部活動の問題点を挙げてみました。

 1 学校生活におけるいじめの問題
 2 学校生活における体罰の問題
 3 体育における事故の問題


 1 学校生活におけるいじめの問題

まず、1のいじめの問題から見ていくことにします。まず、この問題を考える上で重要な観点は、「いじめはなくならない」ということです。なくす努力はしなくてはなりませんが、人間が複数名集まる以上、いじめを完全になくすということは、不可能。「あってはならないこと」なんていう言葉をよく聞きますが、その言葉を使う人間ははじめから問題解決をしようとしていないのかなあとすら思ってしまいます。

 では、いじめが発生することを前提として、どのように対処していけばよいのでしょうか。これも様々な方法があると思いますが、一番考えなくてはならないのは、最悪の事態を避けること、つまり、自殺という手段にいじめられる生徒が訴えてしまわないようにすることだと私は考えます。実際に自殺を遂げてしまう、飛び降りなどにより身体に障害を残す、こうした自体を避ける事が肝要です。

そのための一つの方策としては、世界を広げるということが必要なのではないかと思っています。つまり、学校というごくごく狭い中で生活していると、学校でいじめられれば、世界すべてが自分をいじめるものであるというふうに考えてしまうものです。昔ほどではないでしょうが、学校へは行かなければいけないものと考えている親からは不登校は許されず、本人にとっては地獄のような学校へ行かないければならない。そして、最悪の事態を招いてしまうのです

逆に良い例としては、いじめられていた子が学習塾などの習い事に行くようになってから、いじめを気にしないようになり、本人の変化に伴って、学校でのいじめ自体もなくなっていくような場合です。

つまり、いじめから最悪の事態を避けるためには、学校以外の世界を子どもたちに提供する必要があります。しかしながら、部活動はあくまで学校での活動。そうした中で、生活していかなければならないと考えると、彼ら、彼女たちは最悪の選択を考えるようになるのではないでしょうか。

ですから、子どもたちの世界を広げるためにも、体育的活動は学校から締め出すべきです。


 2 学校生活における体罰の問題

 これは1とほぼ同じ構造です。例えば、ここにバスケットボールが好きな生徒がいるとして、彼女がバスケットボールをする手段が学校での部活しかなければ、どんな悪魔的な教師であろうが、学校へ行くしかありません。
 2ちゃんのまとめとして有名なものにサッカーで体罰がほぼ淘汰された理由というものがありますが、簡単にいえば、選択肢が増えたから体罰ガンガンやるようなことでは強い選手を集められませんよということです。



 3 体育における事故の問題

これには個人的な体験談をお話しようと思います。ある知り合いの高校の体育教師の話。柔道の授業。組手の練習をしている際に、柔道をやったことがある生徒が未経験の生徒を冗談半分で投げた。落ちどころが悪く、投げられた生徒は一生車いすでの生活を余儀なくされた。

ちなみに、その教師は高校も柔道部、大学でも柔道部で体育教師になった方です。つまり、柔道指導者としてはプロでした。それでも、事故は起こってしまったのです。

こんなデータを紐解くまでもなく、柔道にかぎらずスポーツというのは危険性をはらんでいます。ましてや一人の教師がみる生徒の数は基本的には40名とされています。男女別だから半分ではありません。大抵の場合、二クラス合同で体育は行われるからです。つまり、教師は40名に目を向けなければなりません。この人数を一人で見るのはほぼ不可能。事故を起こさないようにするには、当事者の能力向上などではなく、仕組みを変えることの方がはるかに効果的なはずです。だが、残念ながら、文科省はそうした取り組みを行っていないどころか柔道を必修化したのです。つまり、問題を放置するどころか、危険な状態を作り出しているのです。

こうした3つの話を取り上げましたが、解決の方向性としては、スポーツのクラブ化でしょう。もちろん、これにはお金がかかるのですが、損失と利益を考えた場合、得るもののほうが多いと思われます。社会人になってからのスポーツ活動継続の受け皿にもなります。もちろん、部活動をすべてやめる必要はないと思いますが、子どもたちに選択肢を与えましょう。

 

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